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秋野不矩美術館

9月18日
「浜名湖アート・クラフトフェア」に出展する前日、天竜にある
「秋野不矩美術館」に行ってきました。

天竜浜名湖線の「天竜二俣」駅は国の登録有形文化財で、
鉄道ファンには人気の場所です。
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そこから15分ほど歩いた丘の上に、「秋野不矩美術館」が
あります。
kazamifukuro.jpg
坂の途中の看板も面白いです。
kanban.jpg

秋野不矩さんの日本画も素敵なのですが、この建物を設計した
建築家、藤森照信さんのファンとしては見逃せません。
鉄筋コンクリート造りなのですが、外壁面や屋内の仕上げに
自然を感じさせる手作り感を加えているのが特徴です。
建築としては、この方のレポートが詳しいです。
http://www.archi-map.jp/over/a_akino.html

今回は企画展として日本の画家たちが海外を題材にして
描いた絵画を展示していました。
中には私の家の近くに美術館がある平山郁夫さんの「楼蘭遺跡
全景」もありました。
それよりも面白かったのが2階で開かれていた「キッズ美術展
でした。
青絵の具の下地に白のミルキーペンで線描きして、所々
彩色するとか、和紙をしわくちゃにしてプールの水を
表現するなど、そのアイディアに感心しました。
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小雨模様でしたが、ここでほっこりした時間を過ごす
ことが出来ました。
機会があれば、また訪れたい所です。

「大槌町、未来の記憶」

アルゼンチンの写真家、Alejandro Chaskielberg氏による、
3.11津波被害にあった岩手県大槌町の「廃墟跡」で、そこに
もともと住んでいた人と共に、その場で撮影した作品です。

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Alejandro Chaskielberg氏の写真の1枚。Slate より。
http://www.slate.com/blogs/behold/2014/08/08/alejandro_chaskielberg_photographs_japanese_tsunami_victims_in_his_series.html

2012年に彼が東京で作品展を開いた時のキュレーターが
大槌町の出身者で、その話を聞いて現地を訪れた彼が
見たものは、犠牲者が発見された場所を表す、野原に点々と
はためく赤い旗と、瓦礫の山でした。

道端の箱に入っていた古いアルバムを見つけたことから
彼は大きな衝撃を受けます。
それは白くぼやけた家族の写真でした。
それがこのプロジェクトのきっかけになりました。

NGOや市民グループを通じて申し出てきた被災者たちは、
定期的に住んでいた場所を訪れていましたが、
被写体となったことで、新たに自分たちを見つめなおす
ことにもなりました。


長時間露光で撮った写真に「廃墟となった部分を白く加工する写真処理」を
することによって、過去の記憶は色を消し、現在の生命ある部分は色を
残すことで、観る者には未来へと生き続ける力を感じさせる作品に
なっています。