「英語村」というテーマパークが韓国にあります。
3E(Experience, Entertainment, Education)を柱にした
道(=県)主導の事業で、イギリスの町をモデルに入国審査(?)
から始まり、まるで旅行や生活をしている気分で楽しめ(勉強?)
ます。 年間50万人もの入場者があります。
「英語村」
http://world.kbs.co.kr/japanese/town/town_trend_detail.htm?No=63英語教育加熱の背景には、90年代後半の経済危機と北朝鮮の存在
があるようです。
英語が出来ないとリストラされるかもしれないとか、なにかあった
時は国外に脱出しても生きていけるようにということでしょう。
小3から始まる英語教育はともかく、英語教育を取り入れている
幼稚園が人気らしい。 そのために近くに住まいを移すのはあた
りまえ!
少数精鋭主義で教育する塾も盛んで、スピーチ・コンテストに
参加するのを目標に、家でも英語の宿題のあとは英語のDVDで
耳を慣らすのです。
コンテストに優勝した9歳の女の子は、塾で高校・大学レベルの
ディベートまでこなしていました。
日本で英語留学といえば大学を出てからが多いが、韓国では小学生
だろうが母親とともに英語圏の国に留学するケースが多く、
国内に残り仕送りをするために一生懸命働く「キロギ アッパ
(父親)」の姿は、逆(?)単身赴任を思わせます。
弊害もあらわれており、RとLを区別して発音しやすくするために、
子供に舌の手術を受けさせた事件がありました。
おそらくプチ整形をしたことのある親が、同じような気軽な感覚で
おこなったのでしょうが、いくらなんでも、それは行き過ぎで
しょう、しかも効果は無いそうです。
もちろん勉強のストレスが精神に問題を起こしてしまうケースも
あり、留学が原因で家庭崩壊につながることもあり、それよりは
国内の英語村で楽しみながら英語を学ぶほうが望ましいかも
しれません。
ここで気になる韓国の世論調査の結果。
「子供の英語教育のためなら移民したい---25.2%(!)」
これは、中国人の人生最大の目標の一つが「国を出ること」、
というのに通じる結果かもしれない。
まあ、自分の国を捨てるというより、地球人になるというふうに
、前向きにとらえましょう。